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歴史・地理

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パール判事の日本無罪論 (小学館文庫)

[ 文庫 ]
パール判事の日本無罪論 (小学館文庫)

・田中 正明
【小学館】
発売日: 2001-10
参考価格:
販売価格:
パール判事の日本無罪論 (小学館文庫)
田中 正明
カスタマー平均評価:  4.5
かつての戦争の評価については、様々な意見があり、人によって大きく違う。しかし東京裁判の不当性については、今や左翼学者ですら否定できなくなった。パール判事が存在したこと、リンチの中にうっかり一人国際法学者を混ぜてしまったこと、これは日本にとって唯一の幸運だったのではないだろうか?また、「あわせて買いたい」と推薦されている『台湾人と日本精神』は感動的な名著なので、ぜひ本書とともに読んでほしい。 唯一の幸運
かつての戦争の評価については、様々な意見があり、人によって大きく違う。
しかし東京裁判の不当性については、今や左翼学者ですら否定できなくなった。
パール判事が存在したこと、リンチの中にうっかり一人国際法学者を混ぜてしまったこと、これは日本にとって唯一の幸運だったのではないだろうか?
『台湾人と日本精神』も感動的な名著なので、ぜひ本書とともに読んでほしい。 唯一の幸運
最近刊行された中島岳志『パール判事』(白水社)と読み比べても良いのではないでしょうか。それに『共同研究パル判決書』(講談社学術文庫)は難解で読むのは大変ですが、こちらも是非とも読んでいただきたいですね。田中正明氏はかつて松井石根の陣中日誌を『改ざん』した前歴を持つ方であったと記憶しています。ですから、田中氏の『バール判事の日本無罪論』も慎重に読む必要があるように思います。 是非とも読み比べてください
 本書は、昭和38年に出版された『パール博士の日本無罪論』の文庫版である。
 本書の解説では、近・現代史を研究する方にとっては必読書とあるが、歴史を研究する方のみならず、『日本人』であるならば一度は読んでおかなければならないと思わせられる内容である。
 東京裁判の不当性については、現在では多くの人が認識している事実であるが、未だに戦前の日本を批判することが正義であるかのように考えている人が多くいることもまた事実である。そして、このように批判する方に限って教科書的な、史実のみを基礎として判断している。
 私もその中の一人であったが、読み進めるにつれ恥ずかしい思いでいっぱいになった。
 本書では、東京裁判の不当性を主にパール判事の判決書の紹介とともに展開していくが、非常に分かりやすい内容で一気に読め、必要かつ十分の情報を得ることができるため、忙しい人にもお勧めである。
 また、文庫であるため、リーズナブルな価格であることもうれしい。
 本書の中で紹介されているパール判事の『日本国民よ卑屈になるな、劣等感を捨てよ、世界の指導国民たる自負をもって平和と正義のために闘ってほしい』という言葉は非常に重く、心に残る一言である。
 繰り返しになるが、日本人として是非、一度目を通してほしい一冊である。

 
 
  日本人として必ず読まなければならない名著。
第2次世界大戦に関する私の知識は、殆どが「映像の20世紀」をはじめとして毎年夏になると放送される戦争関連のNHKスペシャルによるものであり、それを保坂正康著「あの戦争は何だったのか」など幾つかの書籍により補完したものだったのですが、これらから得た自分なりの結論を要約すると
(1)戦時中は国民総白痴に陥っており、これに脅威を感じた米国が民間人犠牲者の出る可能性が高い都市爆撃を強行したのも止むを得ない選択だった
(2)あの戦争は大本営を形成していた少数のいわゆるA級戦犯と呼ばれる人間達が日本国民を扇動して起こしたもの
(3)この扇動者達は国民を消耗品として扱った
というものでした。
更に、先日の長崎出身の防衛大臣による失言(原爆投下は仕方が無い)については同意はしないまでも完全に間違いとは言えないと判断していました。

しかし、本書を読んで如何に自分が無知であったかを知りました。
インド代表の判事として東京裁判に臨んだパール氏が、完全なる第三者の視点で下した判決には十分な説得力があります。
特に本書で目からうろこが落ちたのは以下のような点です。
(A)日露戦争での日本の勝利は白人から人種差別を受けていたインドをはじめとする多くの植民地の人々に言い尽くせない勇気を与えたという事実。感動しました。
(B)日本が太平洋戦争を起こしたのは米国による誘導だったという事実(本書を読む前なら一笑に付しただろう。読みながら怒りで涙が出た。)
(C)占領政策により(大半が)いわれの無い罪意識を日本国民が植えつけられ、私をはじめとする殆どの日本人が「未だに」その影響下にあるという事実。
(D)A級戦犯と言われる人達は、実は戦勝国の復讐心を満たすために適当に選ばれた「有名人」であり、中には平和を願い奔走していた人もいた。
(E)東京裁判が国際法上は実は無効であるということ 皆さんが必読と言う理由が良く分かりました

水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)

[ 文庫 ]
水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)

・水木 しげる
【筑摩書房】
発売日: 1997-07
参考価格:
販売価格:
水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
水木 しげる
カスタマー平均評価:  4
このひとの画、マジキモいお?(w)汚いお(w)子どもには見せられへんなぁ?いや正味正味ってなんで関西弁?ってか(w) キモイ
腕をうしなってもラバウルの人たちとの交流
ひとびとはまずしくとも暖かい心根をもっていた。

 戦争そのものがいけないのだ。
二人居ると上下関係ができるという、昔からの言葉にある。
軍隊のなかの人はそれは根性がねじれたものもいただろう。
 しかし、多くの軍人にならされた人々は普通の人達であったのだ。

 敗戦の日がまたやってくる。
わたしの知らない日がやってくる。

            是非ご一読推薦いたします。
                         合掌 人間は悪いのではないのかもしれない
戦争体験というものは、おそらくどんな人のものも強烈で、ゆうに一冊の本として刊行される価値のあるものだろう。
だけど、水木さんのそれはどことなくユーモラスで、あまり類を見ないもののような気がする。

それは、水木さんの「好奇心」の強さに起因するものだろう。
自然の壮大さや現地人との交流一つ一つに目を輝かせる水木青年の姿は、戦争中の話とは思えなくなるくらいだ。

もちろん、これが戦争の真実だというわけではないだろう。
実際にはより悲惨な現実があったはずだ。

だがこの作品を読むと、あの戦争にいったのがごく普通の人々であり、みなそれぞれ様々な思いを抱いていたことを感じさせる。

雰囲気のあるイラストとともに、読みやすくも非常に心に残る作品だ。 水木青年の好奇心あふれる体験談
南方へ送り出された船は殆ど撃沈される,使役をサボりゲタでぶったたかれ気絶,毎晩キャンプを抜け出し点呼に遅れてどつかれても懲りず,見張りで夜の海に見とれ朝寝坊して帰ると部隊が全滅し一寸先は闇の世界に転落,生きて辿り着けば罵倒されマラリアに朦朧,ネイティブに助けられ(続きはトペトロとの話)彼らのお祭りに有頂天,こういう人生があろうとは!! 一つの人生論
最初に著者が説明しているが、戦後復員してまもなく描いた絵(昭和24〜26年)、昭和60年に「娘に語るお父さんの戦記・絵本版」のために描いた絵、終戦と同時に移動したトーマという所で描いたスケッチの絵の3つの部分から構成されている。絵の何枚かは色づけしてあって美しい。最後にアルバムとして写真が載っている。<p>ラバウルで水木さんら初年兵も含めた兵隊がどんな生活をしていたかがわかる貴重な資料。のんびりしているようで、空襲があったりワニに人が食われたり、危険が背中合わせだったりする。水木さん御自身が戦地で片腕をなくす重傷を負いながら、全体として「ゆったり」した安心感のようなものを受けるのはやはり水木さんの性格・考え方によるのでしょう。救われます。 水木流紙芝居

パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義

[ 単行本 ]
パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義

・中島 岳志
【白水社】
発売日: 2007-07
参考価格:
販売価格:
パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義
中島 岳志
カスタマー平均評価:  4
パール氏は、1952年11月5日原爆慰霊碑の前で次のように述べ、大きく新聞報道されている。「アメリカは、ABCD包囲陣をつくり、日本を経済的に封鎖し、石油禁輸まで行って挑発した上、ハルノートを突きつけてきた。アメリカこそ開戦の責任者である」そして、原爆の犠牲者、出征して戦死した者に対する言葉を頼まれ、揮毫した詩には「抑圧されたアジア解放のためその厳粛なる誓いにいのち捧げた魂の上に幸あれ」とある。(広島市本照寺『大亜細亜悲願之碑』)右も左も、イデオロギーのために都合のいい部分だけ利用したらダメでしょう。 都合のいい言葉の引用だけでは
> 「日本が無罪」ということではない。

という一節があるが、近代法では、刑が確定しなければ「無罪」であり、
「無実」かどうかは、別の論点となる。

そもそも「推定無罪」の原則に則れば、有罪無罪を決定するのは
法の場であり、課された刑罰以上の追求をされる事は無い。
そもそも、法とは「正義と悪」を判定するものではない。

近代法には「デュープロセス(適正手続条項)」の原則がある。
原告側が完全な手続きを取らない限り、(極論すれば)
被告が無実でなくとも、無罪になる。

それが法の真理だが、著者(と、恐らく読者)を見る限り、
「法とは、お上が正しい結果を与えてくれる物」と
勘違いし、法的刑罰と道義的断罪を一緒くたにしているようだ。

これこそ、パール判事の守ろうとした「法の真理」を
真っ向から踏みにじっている事に気づいた方が良い。

そこから見れば、パール判事が「個々の道義的問題がある」と
主張されたのも、逆に「日本無罪論は懇意的な私情ではなく、
法の真理に従った結果」という証明に他ならない。
(日本無罪論ではなくA級戦犯無罪論にせよ、
 という著者の主張も、同様の理由で否定される。
 また、日本の政権担当者を「共同謀議者」として断罪した
 裁判が、国家断罪では無いという解釈は有り得ない。)

そもそも、法的な有罪無罪を越える「有罪」などが
あると思っているのだろうか?そうした感覚こそが野蛮だ。

パール判事の思想を知っているようなフリをして、
「日本軍の道義的問題を、(法的に)断罪する」という、
野蛮な復讐劇を行おうとしている人々は、
もう少し冷静に「本質」を見通す勉強を積まれた方が良い。

この程度の事は、著者が言う「保守論壇」でも常識だが、
著者は妄想の「右派論壇」を作り上げ、批判する独り舞台を
繰り広げていて、一見正当に見える知識人の行動としては、
芸になってない。

(著者の批判手法は、瑣末な「問題がある」物を見つけては、
「右派論壇が大東亜戦争肯定論に誘導した」事を
 エモーショナルに訴えるが、原典を見る限り、
 前後の文脈を著者が理解していないか、
 単なる事実誤認が多く、判事の意図を改竄するような
 悪意は感じ取れなかった。
 「改竄が多く、原典に当たる必要がある」のは、
 最初から判事の思想を「絶対平和主義」として絶対化し、
 そこにそぐわない物を否定して回る、著者の本の事である。)

ついでに言えば、ガンジー主義とは「軍事力闘争」が
不可能な環境で、武力に屈しないという「戦い」である。
果たして平和憲法と言っている人たちに、何人が
「非暴力・不服従」の覚悟を持ち、自分や家族が殺されても
無抵抗を守ろうという人がいるだろう?

彼らは、無抵抗なら相手が許してくれると、
間違った思い込みをしている。

なお「パール判事は平和憲法を支持した」というのも、
国会議事録からそう解釈できなくも無い部分があるが、
アメリカが与えた憲法を変えないこともまた、否定している。

http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=27399&SAVED_RID=1&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=1&DOC_ID=15910&DPAGE=1&DTOTAL=10&DPOS=10&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=27473

パール判事ならば、ガンジー主義で殺される事も厭わないのだろう。しかし、この本を喜んでいる人たちにそんな覚悟、あるんだろうか?

著者の、東京裁判の多数派のような「予断的立場」では、
パール判事を上から仰ぎ見る結果になるのも当然の事だ。

「編者」の主観的な補間が余計で、パール判事の言葉の
引用で持っているような部分がある。
「絶対平和主義」という、余り本編と関わらないタイトルも含め、
判事を知るには問題と不足のある本であろう。 著者のベクトルと法的知識に疑問
 パールは高邁な理念を持つ絶対平和主義者であった。
 ガンジーの非暴力・不服従の精神を、あまねく世界に広げるべく、
日本に対しても戦後の「再軍備」に強く反対し
「平和憲法」の真義を貫くよう強く訴えたのであった。

 どうして彼が「大東亜戦争肯定論者」などとされてしまったのか、
はてはて靖国神社に立派な顕彰碑までが建てられてしまったのか。
 本書によく出てくる「田中正明」氏をウィキペディアで
調べてみると、そこらの事情もかいま見えてくる。
 情報伝達と心理学的側面から考察するのも一興かも(大笑)。

 産経新聞社、小学館、靖国神社、小林よしのり氏、安倍晋三に
100冊ずつ送りつけてやりたい。 パール判事、ブラボー!
反知性主義的なチンピラ右翼にいいように使われ続けているパールの「面目」を一新する一冊。パールは遊就館にも鎮座ましますらしいが、今後、恣意的なためにする顕彰や「虎の威」を借りるイカサマは笑い者になるだけだろう。それをもゴリ押しするのが、現在の趨勢ではあろうが。
それにしても若い世代に知的な歴史家が現れたものだ。前作『中村屋のボーズ』も読み応えがあった。折しも、靖国神社参拝の季節。参拝するしないをころころと代えていく政治家らの「心の問題」や信念なるものがいかに手前勝手な、ご都合主義であることが露呈しているような気がするが、そんなものは些事中の些事。我々は、パールの真のリーガルマインドをジックリと学ぶべき時だ。
「武装によって平和を守る、というような虚言に迷うな」
パールはインド独立の理想に挺身した筋金入りの公共心と責任感をもった希有の人である。現在の日本の政治屋には金輪際見ることは出来まい。パールと我邦では、責任という言葉の意味が全く違ってしまっているのである。 手前勝手な利用を禁ず
田中正明氏の作(小学館文庫)から随分経ちました。
最近NHKのテレビ番組にもなりました。
東京裁判にらカルカッタ大学副学長 ダビノートパール氏を指名したのはネルー首相でした。カルカッタにおける BC級戦犯裁判では法廷に立った証人が次々に日本兵被告の無罪を言い立てたため検察担当の英国人は困ったそうです。
自衛の為の戦争は合法で、反対意見を持つフランス、オランダ、インドの判事を除外し7カ国の代表だけで起草されたそうです。
判事団のなかで唯一の国際法学者だったパール氏は全員無罪を主張し、膨大な資料を提出したのですが、オーストラリア人のウエッブ裁判長は却下しました。
パール判決書では、東京裁判は裁判でなく儀式化された復讐であると言い切っています。
マッカーサー元帥も誤りと認め、日本が参戦したのは安全保障の必要に迫られての事と証言しています。
パール判事は1952年に、広島での講演において欧米こそが憎むべき亜細亜侵略の張本人であり、日本の子弟が間違った罪悪感を背負い卑屈、頽廃に流されてゆくのを見過ごせない と述べています。
インドはサンフランシスコ講和条約もボイコットしています。
このような国があったことを我々は歴史で習っていません。 インドが少し好きになりました

逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)

[ 単行本(ソフトカバー) ]
逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)

・渡辺 京二
【平凡社】
発売日: 2005-09
参考価格:
販売価格:
逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)
渡辺 京二
カスタマー平均評価:  5
(「眉に唾して読むべき」個所があるにせよ)これは美しい書である。
それが美しいのは、すでにそれが失われてしまったものであるからである。文字通り、逝きし面影だからであって、それ以上でも以下でもない。私は、遠い昔に存在した美しい思い出だけが記録された、遠い異国の物語を読むようにそれを読み、ああ私もそんな街を歩いてみたかった、と想う。

今の私の視点は、それを書いた当時の西欧人と同じ様なものかもしれない。
既に社会経済の工業化が進行しつつあり「牧歌的だった〈古き良きイギリス〉が,〈暗くて惨めな〉工場労働を主体とする貧困と犯罪の都市的・工業的社会に変えられてしまった」と感じていた西欧のエリート達が日本に来てみた風景や人々。
おそらく1800年代半ばのロンドンは既にスモッグでおおわれていたのではなかったか。街中に見られる煙といえば、庶民の家から食事の仕度をしているらしいかまどから出る煙しかない当時の日本の街々。澄んだ空気。鮮やかな緑。大きな青い空。
書き手(観察者)にとっては、見るものすべてが新しく、しかし、どことなく懐かしい。

そのような風景は確かにそこにあり、しかし今はどこにもなく、そしてそれはこの先も永遠に取り戻すことのできないものであろうという思い。そしてそれを滅ぼしたのは私たち自身であったという自覚。「現代」に居る私たちは、そこから出発しなければならない、と著者は言っているだけだ。
美しい書
すでに失われた日本のベルエポックを、外国人の目を通して描いています。
気をつけたいのは、著者が強調しているように、これは普遍的な「日本」論、「日本人」論ではないということです。19世紀(江戸末?明治中期)の、特定の時代の日本を摘出しているのです。

さらには、当然あるに違いないダークサイドにはあえてふれず、良き面を中心に描いています。これも著者が強調しているところで、「何々について触れていない!」という批判はお門違いなのです。

この時代、人びとが、いかにゆったりと、足るということを知り、幸せに満ちた生き方をしていたか、著者の全面的な共感とともに、私たちも共感し、おもわず涙がこぼれそうになります。しかし、近代化の成功と引き換えにそれは失わざるを得なかったということで、胸がつまる思いがします。 近代化の成功と引き換えに失ったベルエポックを描く
この本を読んで、百数十年前の日本の認識ががらりと変わりました。
著者は江戸末期から明治初期に来日した外国人識者の目から、当時の日本人にとってはあたりまえすぎて記録にならなかった庶民の生活の息づかいを浮き彫りにしています。
幸福そうな笑顔、陽気でよく笑う、礼儀正しく親切、おおらかな性、子どもが大切にされている、動物との共生、仕事や生活そのものを楽しむ。こうしたことが、ある一部の地域や階層のみのことではなく、津々浦々、庶民の最下層にまで行き渡っていたことに目を丸くします。
「逝きし世」とは、この輝きに満ちた日本文明が死すであろうことを、西欧文明を持ち込んだ当の外国人識者が、明治初期に既に予見し惜しんでいたということ。墓標として書き残さずにはいられなかったという気持ちがよくわかります。
ところが、読後感は意外に明るいものでした。外の目から見ることで、気にもとめていなかった自分の良さを発見することがありますが、ちょうどそんな感じで、私たちの体の中にまだまだ江戸人の豊かさがあることを見た様な気がします。
文庫としてはかなりボリュームがありますが、証言集みたいなものですから、章ごとに「」部分を拾い読みしていくだけでも要点はつかめます。
常識を覆す良書です。 日本人が気にとめていない日本の良さ
冒頭で、強引な通商交渉の為に来日していたペリー(ハリスだったかもしれません)が艦上から美しい風景を眺めながら、来日数日にして煩悶に陥ります。目の前で消え去つて行かうとしてゐる美しい文明。ここに西欧を持ち込むことに義はあるのか。

明治維新前後、多くの西洋人が日本に滞在し、様々な文章を残してゐます。其れを縦横に読み解くことによって、当時の日本の姿を浮き彫りにしてゐくと、今の日本とは連続性の無い一つの文明が現れます。 

詳細に言及すれば、著者の誤りや偏見、贔屓があるとは思います。然し乍ら、ある文明が確かに其処にあり、今の価値観とは異なった幸せと美しさがあり、惜しまれるべきものを持っていたという著者の主張は正しいと言わざるを得ません。 

もう帰って来ない「逝きし世」。当時の幸せと喜び、特に子供達の平明さを誇りに思います。幸あれ。

この先、折に触れ何度も読み返す事に成ると思ひます。 かつて日本を満たしていた別の文明
著者も述べている通り、異邦人達が好意の色眼鏡を通して見た日本であっても、彼らが強く魅かれた、もしくは自国の文化コードと著しく差異を認めた点こそ、日本の当時の文化を考察する上で重要なポイントだろう、という事なのだが、それが「人々の充足した生活ぶり」だったようだ。

前工業化時代、贅沢品はないけれど、だから日用品を芸術といえる域まで高めていった職人達、山のてっぺんから海まで耕作された田畑、長い唄の合間になされる力仕事、支配者階級(将軍ですら!)非常に質素な着物を着ているくせに、その色柄の趣味が非常に洗練されていた事実。

長らく戦争のない時代であり、工業的な進歩がなかったからこそ、その時代の人々は現代にあるようなストレスや不安から完全に開放されていたように思える。
人口も一定だったから、食物に困るような不安もなく、貧乏ではあるけれど不安もない、これは精神的には非常に楽な生き方だったんだろうなあ。

今の日本が、いや世界の方向性が間違っているとは言いたくないが、しかし本当にこの方向でいいのだろうか、と考えてしまう自分が、当時日本にいた様々な使節団の外国人達と被ってしまうところに何ともいえない感じを受ける。

外人の目を通し、時間軸も越えて自国を見る体験がこんなに面白いんだなあと思える一冊。

喪ったものばかりクローズアップされますが、現代に生きているかつての日本(それを著者は寄木細工に喩えて、ピースは同じでも組みあがっている文明は違うんだ、と言っていますが)を身近に感じられるからこそ、この時間旅行を非常に魅力的にしているとも思えます。 生きるってなんだろ

満州事変から日中戦争へ (岩波新書 新赤版 1046 シリーズ日本近現代史 5)

[ 新書 ]
満州事変から日中戦争へ (岩波新書 新赤版 1046 シリーズ日本近現代史 5)

・加藤 陽子
【岩波書店】
発売日: 2007-06
参考価格:
販売価格:
満州事変から日中戦争へ (岩波新書 新赤版 1046 シリーズ日本近現代史 5)
加藤 陽子
カスタマー平均評価:  3.5
友人に紹介され読んだ。友人が新味に欠けるというが私も同感である。 新味に欠ける
 本シリーズの中では、もっとも緊張する時代の幕開けを取り上げている。まさに第二次世界大戦に日本が突入するときの原点とも言うべき重要なときといえる。
 いろいろな資料があるものだなーと感心させられるが、それぐらいこれまでの近代史研究が進んでいなかったという証拠でもあるだろう。その理由としては「戦前はすべて悪」ということで、研究の余地なしといった風潮も見逃せない。しかし、歴史の動きにはかならず原因があるものであって、そういう意味では冷静に戦前を知ることは重要であり、本書がその一役を担っていることはいいことだ。
 さらにその意味では、単純に「戦争反対」などと叫んで満足している輩にも一徹を加える意味もある。こうした連中こそ、同じ状況になったら、率先して同じようなことをしでかす人間であることはまちがいないからだ。
 本書の難点があるとすれば、このシリーズ全般に言えるが、結論がないことではないか。つまり「史観」は何かということだ。もちろん、マルクス史観ではない何かではあるが、その端緒でも示すべきだ。そうでないと、単純に司馬史観は否定すべきではない。そのあたりに、あえて言えば日本の学者の限界を感じる。 戦前に結果としての現代のヒントあり
文章と時代がかなり入り組みまくっていて、一読では理解は進まない。ま、前半は日本における張作霖の価値がクリアになる。後半は「宣戦布告なき戦争」日支事変の諸相がある程度わかる。でも、斬新な観点を得られたという感じはない。手堅い歴史概説書という感じ。

ちなみにp67の写真のキャプションには笑ってしまった。鈴木貞一「国防相」って…。国務相でしょ。もし、存在したら、陸海軍を運営できる、ある意味東条以上の権力者だな。岩波新書読んで爆笑したのは初めてです。 鈴木「国防相」を何とかしろ
満州事変と日中戦争を通して、中国を舞台とした各列強国の権益の争奪戦、つまりどのような背景や国益をみこし、各国が条約や協定を結び予測し行動したのか、そしてそこに、中国共産党や国民党はどういう対応に迫られ行動したのか、といった複雑極まりないことが、条約や規約まで詳細に踏み込みつつ、著者の提言もそこそこに、綿密に検証されています。
日本においては、満州獲得、国際連盟脱退、日中戦争をめぐって、天皇、外務省、内閣、軍それぞれの意見が一致せぬまま暴走したり妥協した様子、そして、いかに法や規約を都合よく解釈して行動したのか(これは他の列強国にも当てはまるかもしれないが)、また、日中二国間協定で早期に収拾するつもりが、運悪く挫折に終わるといった外交の流れが当時の発言や日記を元に提示されており、読み応えがありました。
中国側から日本に向けた視点も豊富であり、列強を横目ににらみながらの、国民党と共産党のせめぎあいなどは、ヒシヒシと緊迫感を得ることができました。

後半は、日中戦争の持久戦化による軍事費の増大、資源や物資の不足により、いよいよ戦時体制に突入していった様子が描かれており、次回作の期待につながる部分が残されています。「国防のため」はたまた「東亜新秩序のため」といった名目で大陸へ突き進んだ日本。本書は、「新書だし手軽に手にとって通読したい」という方には、すこししんどいと思いますが、そういった名目の再検証や太平洋戦争へとつながる歴史として再考することに最適だと思うし、資料が豊富でありながら簡潔にまとまっている良書だと思います。

満州獲得目的から日中戦争突入までの詳細な道程
 アメリカの中立法が日中戦争を「宣戦布告なき戦争」として縛っていったことが強調されている。日本も金融上の取引制限などをやられてはたまらないから宣戦布告できなかった、と。日露戦争なんかもゴールドマン・サックスなどの融資で戦ったわけだし、日本はまだまだの蓄積が不十分だったんでしようかねぇ。

 ただ、石原莞爾の存在は大きく描きすぎているのではないか。満州を押さえればソ連の軍事力と米国の海軍力に抗して「日本の内地から一厘も金を出させない」で持久戦争ができるという荒唐無稽な論理はそれなりに国防費負担に悩んでいた当時の指導層に影響は与えたとは思いますし(p.104)、彼の盧溝橋事件での不拡大戦術=兵力の戦力の漸次投入という過ちにつながったのは、防衛戦を高く北方にあげて精鋭部隊をソ連との国境付近に貼り付けたままにしなければならなかったからだ、という話の流れはわかりやすいですが。 《軍隊については嫌というほど書いた》(p.241)ということです

アロハ検定公式テキストブック

[ 単行本 ]
アロハ検定公式テキストブック


【ソニー・マガジンズ】
発売日: 2007-07
参考価格:
販売価格:
アロハ検定公式テキストブック
 
カスタマー平均評価:  5
History、Nature、Spirit、Lifestyleのカテゴリーでいろいろな内容について書かれています。

難しい歴史ネタからちょっとした話のネタまで幅広く取り上げられています。

例えば、あの有名なABCストアは何故、ABCストアと名前を付けたのでしょうか?

私は知らなかったので、へぇ? へぇ? へぇ? でした。
(答えは本を買って確認してみて下さい。)

また、基本的に2ページで1つの内容について書いてあるので、非常に簡潔で読みやすいです。

個人的には本の最初の方にある写真がさりげないのですが、すごく気に入っています。

これぞ、ハワイ! これだけでも通勤電車の中で見ると癒されます。



こんなのが欲しかった
読み応えバッチリです。
表紙のポップさとキャッチに惹かれたけれど、
それだけじゃなかった・・・。
これは相当真剣に読むべき、素晴らしいテキストブックです。
勉強になります。 意外にも難しく面白い!
待ちに待ったアロハ検定公式テキストブック、ようやくゲットできました♪
ハワイの歴史や神話など、難しいけれど興味深い内容にすっかりハマっています。
フラを習っているのですが、かなり勉強になりますよ?。
「蚊はいつごろからハワイにいたか?」の答えも、要チェックですね!
これからハワイを勉強したい人も、上級者にもオススメの史上初の「ハワイの教科書」だと思います。 観光だけじゃないハワイ

日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)

[ 単行本 ]
日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)

・猪瀬 直樹
【小学館】
発売日: 2002-07
参考価格:
販売価格:
日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)
猪瀬 直樹
カスタマー平均評価:  4.5
 この国は62年前敗戦している。
戦争の本や映画はなぜか美しい音楽と、死にゆく人々のてがみなどは
人は一つはすばらしい詩を書くのように、涙をさそう。
しかし、戦争は美しくない。残酷なものなのだ。現実をここに少しでも書き残して
調べつくしてくださった猪瀬さんに感謝します。
 
 戦争はするべきではない。
 ぜひ一読推薦いたします。 戦争を知らない事はよくない
この問題が他の戦争関連の問題と大きく違う点は、70年代まで一切問題視されなかったということである。日本の反日学者や韓国の学者ですら「兵士を客とした商行為」として一切問題にしなかった。「政府・軍による強制連行」の話が出て初めて問題化し、韓国にも伝わったのである。慰安婦運動は、89年に大分の運動家が韓国で元慰安婦を探したのが全ての始まりである。この時会った毎日新聞の下川記者は「原告を探すという発想には正直驚いた」と語っている。この後、朝日新聞の「政府・軍による強制連行」の大宣伝の影響もあり、日韓の国際問題に発展していくことになる。 日本人が知らねばならない慰安婦問題
現在、国際社会では「日本国は国策として女性を強制連行し性奴隷とした」という話が常識となっている。そうなった最大の原因は、朝日新聞の「政府・軍による強制連行」の嘘話の大宣伝である。その朝日新聞は現在、「官憲による強制連行があったかどうかは枝葉であり、問題の本質から目をそらそうとしている」と言っている。人間ここまで汚くなれるのだろうか?ならば朝日の記者は世界中に飛んで「実は政府・軍による強制連行の証拠は一切無いんだ」と誤解を解くべきだろう。それが責任のとり方じゃないのか?朝日の記者にだって少しは良心があるのだろう? 本当に「過去を直視」すべきは朝日新聞
3月5日のTBS・NEWS23の多事争論で筑紫哲也氏は、慰安婦問題での安倍総理の答弁について「業者にそういうこと(強制連行)をやらせたことに強制性があるという、まあ日本人が聞いてもわからない説明であります」と述べている。まず安倍総理はそうは述べていないし、「やらせ」た証拠もない。通達の1枚たりともない。「悪質な業者を取り締まれ」という通達ならある。発言を捏造しておいて、日本人が聞いてもわからないとしている。汚いとしか言いようがない。慰安婦問題については、小林よしのり著『平成攘夷論』をぜひ読んでほしい。 悪質な多事争論
先日のNHK国会中継で前の防衛庁長官だった石破茂が、この本を掲げて「なぜ『昭和20年夏の敗戦』ではなくて『昭和16年夏の敗戦』なのか」と紹介していたので、おやっと思い読んでみた。
戦争を始める前に「日本必敗」の結論が出されていたことにも驚いたが、その結論を出したのが、官僚や民間人の若いエリートたちだったことが最大の驚きであり、感動だった。
本の中身は、実際の登場人物の声や資料が出てくるので、具体的で非常におもしろい。
著者は、彼らが今日評価されるとしたら「彼らが事態を曇りない眼で見抜き予測した点」であり、「その予測を可能にしたのはタテ割り行政の閉鎖性をとりはらって集められた各種のデータであり彼らの真摯な討議」だという。今の政治にも言えることだろうと思う。
この本の存在をもっと多くの人に知らせたいと思った。
もっと多くの人に知らせたい

ローマ人の物語 30 (30) (新潮文庫 し 12-80)

[ 文庫 ]
ローマ人の物語 30 (30) (新潮文庫 し 12-80)

・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2007-08
参考価格:
販売価格:
ローマ人の物語 30 (30) (新潮文庫 し 12-80)
塩野 七生
カスタマー平均評価:   0

宿澤広朗 運を支配した男

[ 単行本 ]
宿澤広朗 運を支配した男

・加藤 仁
【講談社】
発売日: 2007-06-02
参考価格:
販売価格:
宿澤広朗 運を支配した男
加藤 仁
カスタマー平均評価:  4.5
学生時代の理想の男はスポーツと勉強ができるヤツ。社会人になって理想の男は仕事ができて人望が厚いヤツ。
但し、なかなか理想どうりにいかないのが現実。
スポーツだけだったり勉強だけだったり、仕事はできても性格がねえ。。。といったところではないだろうか。
普通はそこがまあ安心できるところで、どうせあいつは勉強だけだからと言って自分を納得させてしまいがちです。
しかし宿澤広朗さんは勉強、スポーツ、仕事、人望とどれをとっても文句なし。
それも持って生まれた才能ではなく、地道な努力を積み重ねることの結果で。
簡単に低いところで自分を納得させてしまうのはとても残念なことだと思いました。
たゆまぬ努力を積み重ねることで運をも支配できる気分になりました。
ラグビーのことを全く知らなくとも十分刺激を受けることができます。
スポーツや仕事をがんばりたい人に一読をおすすめ。 理想の男
個人的には宿澤氏を知らなかった。が、読んでいくうちに彼の努力、ラガーとしての
才能、銀行員としての苦労、社会人としての運。それらに、グイグイと引き込まれて
一気に読み切った。

彼には、とても強い運が付いていた。それに付いてゆく努力も出来た。それらが
相乗効果をあげ、彼の人生があったのだろう。 運の良さと努力
宿澤さんは早く逝きすぎました。
本書を読んで、あらためてそう感じました。

本作は丁寧に多くの人にインタビューを重ねて、
宿澤広朗という傑出したリーダーを描いたドキュメンタリーです。

銀行での宿澤さんとラグビーでの宿澤さんで共通する資質というか、
本書で明らかにされる個性は、
「意思の強さ」なのかあと思いました。

本書の読みどころは、
その宿澤さんの意志の強さを傍証する証言の数々です。

宿澤さんは、
日本ラグビーに魂を込めて、頂点への筋道を描くことのできた、
希少にして、とことん尊敬に値する人物です。 意志の強さ
宿沢さんはラグビーをやっている人間にとっては、その理論的なラグビー解説で馴染み深く、なによりIBリーグ加盟国(スコットランド)から唯一勝利した日本代表監督であることが印象深い方でした。

筆者はご家族の方をはじめ、早稲田大学ラグビー部関係者、三井住友銀行関係者、仕事取引先の方々と幅広いインタビューを行い人間「宿沢広朗」の生涯を明らかにしようとしています。そのため、私が知らなかった優秀な銀行員であったこと、社会人としてリーダーシップに優れていたことなどラグビー以外の側面が理解できました。

ただ、筆者の推測・推論で物事の因果関係(らしい)ことが語られることが多いのは個人的に気になりました。関係者のインタビューで構成しているので仕方ないことかもしれませんが。まぁ、そうであっても、宿沢さんの一生と人柄が伝わる本であるのは間違いありません。

この本は、特にラグビー関係者の方に読んで欲しいと思います。
日本ラグビーを改革すべくラグビー協会内で宿沢さんが成したこと、成しえなかったことに対して、どのように自分たちが行動するのか?是非考えてもらえたらと思います。 人間「宿沢広朗」
宿澤という名前はラグビーを見るに当たって良く出てくる名前で知ってはいたが実際どういう人か何も知らなかった。銀行に勤めているということを聞いても、ラグビーの名声で銀行の広告塔として偉くなっているのだろうぐらいの認識であった。

この本を読んで認識が一変した。

肉体的にも恵まれている訳ではない。スクラムハーフであっても160cmそこそこでは小さいと言わざるを得ない。それが進学校からスポーツ推薦ではなく学力で早稲田に入学、レギュラーとなり全日本代表となる。銀行入行に際してそのときの名声は当然あったのだろうが、入行後の仕事ぶりはその名声だけでは到底できない同氏の頭の切れが伺える。
人は優れたリーダーを欲するものである。宿澤は正にそのようなリーダーだったのだろうと素直に感じた。確かに我々が日本代表になったり、会社で日に10億ドルは動かせないかも知れないが何か親近感が沸く感じがし、同氏のリーダーシップを少しでも自分が行えればと思う本である。
確かに早すぎる夭折である。
努力は運を支配する

しゃばけ (新潮文庫)

[ 文庫 ]
しゃばけ (新潮文庫)

・畠中 恵
【新潮社】
発売日: 2004-03
参考価格:
販売価格:
しゃばけ (新潮文庫)
畠中 恵
カスタマー平均評価:  4
主人公と妖怪(とは言っても恐ろしい怪物なんかじゃなくかわいいペットみたいなもの)たちの遭遇する色んな事件は、重いものではなくどこかふんわりしたのどかな空気が流れている。
舞台は江戸だが、知っておかなければならない歴史上の知識はほとんど無くて、素直に感情移入できる。
読んでいてやさしい気持ちになれると思う。 ふんわりした感じ
若だんなの虚弱っぷりと、 
手代2人の過保護っぷりが笑えます。 

妖たちがどんどんぱたぱたでてきて
その掛け合いのユーモラスな所や
手軽に読み易いところがなかなかおすすめです。
しゃばけ
タイトル通り、
「ハリー・ポッター」
「ゲド戦記」
などのような本は苦手でライトノベルばかり読んでいたのですが・・・
しゃばけを読んで普通の本もいいかも・・・と思いました。
妖怪を見えるだけで何か特技などがあるわけでもなく、逆に身体が弱すぎて毎日死にかける主人公。
実は凄く強かったー・・などという設定はよくあるものですが死にかけるなんてなかなか無いですよね(笑)
母と笑いながら楽しく読ませていただきました。
家族でも楽しく読めます^^ ライトノベルばかりだった僕ですが・・・
シリーズ合計で130万部ほども売り上げるベストセラーなのだそうですね。その第一作目であり、公募新人賞受賞作(日本ファンタジーノベル大賞優秀賞)。評判だけは聞いていましたが、ようやく読みました。

江戸の大きな廻船問屋の若だんな・一太郎は、大層身体が弱く両親に溺愛されています。加えて「一太郎がとにかく第一で、二からが無い」という二人の手代?屈強な佐助、色男の仁吉?によって大事に大事に守られているのですが、この二人、実は妖怪。彼らをはじめ一太郎の周りは妖怪だらけ・・・という設定で事件を解決していく推理物ファンタジー時代小説(?)。

一太郎、妖怪たちも好ましく、するすると楽しく読めます。逆に言うと物足りない印象もあるのですが・・・ せっかく一太郎と佐助と仁吉の取り合わせがおもしろいのだからもうちょっとキャラクターを強調してもいいのでは、物語のめりはりや陰影をもっとくっきりさせた方がいいのでは、語り口にもう少し工夫があっても・・・など・・・ でもきっと、このほのぼの・さらりとした雰囲気が持ち味なのでしょうね。イラストもかわいらしくて、人気があるのが頷けます。

一太郎にはなぜ妖怪が見え、妖怪に守られているのか。事件の謎は彼自身の謎にも通じ、一太郎の成長物語という要素も加わって、さわやかな読後感をもたらします。



人気シリーズの初々しい第一作目
大店のおぼっちゃまで、虚弱体質、周囲からあまやかされまくりの
主人公、一太郎が
あまあまの手代、佐助と仁吉(実は妖怪)に助けられつつ、操りつつ、
殺人事件にあたっていく、という
時代ものミステリー、プラス妖怪ものです。
ほのぼのーと読めますが、
主人公や幼馴染の栄吉の心情は、時に切ないです。

主人公たちがきちんきちんと生活している様が、
読んでいてさわやかです。
だから若だんなが甘やかされている姿が、うれしいかんじ。

ミステリー側面も、登場人物たちの生活風景も
しみじみいいかんじです。

追記。2007年秋からドラマ化されるそうです。
若旦那がNEWSの手越裕也さんだとか。。。
楽しみです。 よくばりなほど様々な要素が楽しめます


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 更新日 2007年9月1日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク