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ノンフィクション

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ぼくには数字が風景に見える

[ 単行本 ]
ぼくには数字が風景に見える

・D. タメット
【講談社】
発売日: 2007-06-13
参考価格:
販売価格:
ぼくには数字が風景に見える
D. タメット
カスタマー平均評価:  4.5
新聞広告の広告が目にとまり、
努力を必要としない天才に憧れ、楽に英語でもを身に着けたいと
ドラえもんの道具にたよるようなずるい気持ちを持って本書を読んだ。

著者ダニエルには、特殊な能力があるが、アスペルガー症候群という
人とは変わった特徴も同時に持ち合わせている。幼いころは友達を作ることも
ままならなかったが、著者のなみなみならぬ努力と好奇心で、
一躍有名人に変わっていく。しかし、決しておごらずマイペースを保ち
静かなる自分の居場所を探し求めている。

著者のような特徴を持つ人間からは、今まで知りえる事のなった純粋な気持ちが伝わってきた。
著者の幼少期から、20代での自立・最愛のパートナーとの出会い、生活スタイルなどとても丁寧に書かれた著者の半生記。 円周率22,500桁を暗唱し10ヶ国語を操る天才
世の中には人並みはずれた才能を持っている人がいます。私を含め、とりたてて人と変わった長所のない凡人は、それにあこがれたりうらやましがったり、嫉妬したりします。
私がこの本を読んで思ったことは、すばらしい才能を持っているということが、必ずしも本人の幸せを保証するというわけではないんだな、という単純な実感でした。人と違ったものを持っているということは、人と違った苦労を背負っているということにもつながるところがあるんだと思います。それは病気だったり周りの人からの反応だったり、また別のものだったりするのでしょう。それでも前向きに周囲と向き合っていこうとする筆者の姿に、考えさせられるものがありました。
あと、作者の頭の中の描写も新鮮でおもしろくて、そこも楽しめました。 天才に生まれるというのは幸せなことなのか
以前、生まれながらに全盲の青年のドキュメンタリーの中で、彼が「自分には見えないのが普通の状態。目が見えるのは超能力のように感じる」と言っていた。同じことがサヴァン症候群と一般の人々の間にいえると思う。サヴァン症候群の人々の超特殊能力(円周率を記憶せずに言えるとか)は常人には到底理解できない。著者のダニエル氏はサヴァン症候群にあるコミュニケーション能力の欠如という症状がほとんどないので、常人である私たちに「どのように見え、考えている」かを分かりやすく伝えてくれる。この理解の仕方は常人にとっては未知との遭遇だ。彼らが進化したのか?我々が退化したのか?ダニエル氏の伝記のように内容だが、非常に興味深く読めた本だった。 未知の世界を垣間見る
「サヴァン」にとても興味を感じています。
映画『レインマン』のモデルになったキム・ピークが有名ですが、常人では考えられない記憶力や計算力を持った人で、自閉症と同居していることが多いようです。 

本書の著者ダニエル・タメットはイギリス人。アスペルガー症候群でサヴァンです。そう、この本の面白いところは、サヴァンの人が自分で本を書いたというところなのです! 
ダニエルは幼児期にてんかんを患い、コミュニケーション障害を感じつつも、忍耐と理解のある両親の元で育ちます。 
並外れた記憶力、計算力、そして言語習得力を持つサヴァンであることが徐々に分かります。さらに、数字を見たり考えると色や風景が見える、「共感覚」の持ち主でもあります。 

しかし、友達も作れず孤立していたダニエルが高校卒業後に大きな決断をします。その勇気には感動します。そして、てんかん基金のためにπ2万桁以上を暗唱するイベントを行い、TV局や研究機関の注目を集めるに至るのです。 
『レインマン』キム・ピークや、脳科学のラマチャンドラン博士との邂逅など興味深いエピソードも出てきます。 

サヴァン能力の話に加えて、自閉症スペクトラムの方の感じ方、特に対人関係での共感の困難さについての記述もとても貴重です。彼が研究対象を買って出たことにより、対人障害の理解に大きな進歩がもたらされるかもしれません。 

脳の不思議、努力、差別、愛…いろいろなテーマがちりばめられたオススメの一冊です。 脳の不思議、努力、差別、愛…
この本は出だしから度肝を抜かれる。
6と水曜日と諍いの声はどこがおんなじ? 答え 青い こと
なんて,この著者の他はごくわずかな人しか回答にうなづけないだろう。
サヴァン症を持つ数字と語学の天才である著者は,共感覚という数字や言葉を色や抽象的なイメージが分けがたく強く結びつく感覚を持っている。
抽象的な図形を頭の中で変換することで著者は暗算をし,数字の6のような気持ちなのだと他者の感情を推し量る。
これらの感覚についてのみずみずしい説明に,読者はなべて脳の持っている神秘に感嘆するだろう。

タメットはこれらの自身の特徴は,右脳が活発であることに関連していると言う。
右脳,左脳という区分が本当に科学的なものなのか,私は不確かなのだが,なるほど納得する。
著者ほどの能力の発達は無くとも,著者が得意とするものと不得意とするものは多くの人の中でそれぞれに高い相関を持った能力だろう。
自身の規則性を乱されると混乱する人とどうでもいい人がいる。
イメージが豊富につながって世界を覆い尽くす人がいれば,言葉を操って巧みに社会を泳ぎぬける人がいる。
コレクションすることが楽しい人がいる,詩歌を好む人がいる。
そのそれぞれが,右脳と左脳の使う強さによっていると考えると腑に落ちる。
右脳と左脳では一般に右が創造力,左が論理力と捉えられているが,そんなに単純なものではなさそうだ。

とても素敵な世界を認識させてくれた著者に心からの感謝を。 6と水曜日と諍いの声の共通点は?

水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)

[ 文庫 ]
水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)

・水木 しげる
【筑摩書房】
発売日: 1997-07
参考価格:
販売価格:
水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
水木 しげる
カスタマー平均評価:  4
このひとの画、マジキモいお?(w)汚いお(w)子どもには見せられへんなぁ?いや正味正味ってなんで関西弁?ってか(w) キモイ
腕をうしなってもラバウルの人たちとの交流
ひとびとはまずしくとも暖かい心根をもっていた。

 戦争そのものがいけないのだ。
二人居ると上下関係ができるという、昔からの言葉にある。
軍隊のなかの人はそれは根性がねじれたものもいただろう。
 しかし、多くの軍人にならされた人々は普通の人達であったのだ。

 敗戦の日がまたやってくる。
わたしの知らない日がやってくる。

            是非ご一読推薦いたします。
                         合掌 人間は悪いのではないのかもしれない
戦争体験というものは、おそらくどんな人のものも強烈で、ゆうに一冊の本として刊行される価値のあるものだろう。
だけど、水木さんのそれはどことなくユーモラスで、あまり類を見ないもののような気がする。

それは、水木さんの「好奇心」の強さに起因するものだろう。
自然の壮大さや現地人との交流一つ一つに目を輝かせる水木青年の姿は、戦争中の話とは思えなくなるくらいだ。

もちろん、これが戦争の真実だというわけではないだろう。
実際にはより悲惨な現実があったはずだ。

だがこの作品を読むと、あの戦争にいったのがごく普通の人々であり、みなそれぞれ様々な思いを抱いていたことを感じさせる。

雰囲気のあるイラストとともに、読みやすくも非常に心に残る作品だ。 水木青年の好奇心あふれる体験談
南方へ送り出された船は殆ど撃沈される,使役をサボりゲタでぶったたかれ気絶,毎晩キャンプを抜け出し点呼に遅れてどつかれても懲りず,見張りで夜の海に見とれ朝寝坊して帰ると部隊が全滅し一寸先は闇の世界に転落,生きて辿り着けば罵倒されマラリアに朦朧,ネイティブに助けられ(続きはトペトロとの話)彼らのお祭りに有頂天,こういう人生があろうとは!! 一つの人生論
最初に著者が説明しているが、戦後復員してまもなく描いた絵(昭和24〜26年)、昭和60年に「娘に語るお父さんの戦記・絵本版」のために描いた絵、終戦と同時に移動したトーマという所で描いたスケッチの絵の3つの部分から構成されている。絵の何枚かは色づけしてあって美しい。最後にアルバムとして写真が載っている。<p>ラバウルで水木さんら初年兵も含めた兵隊がどんな生活をしていたかがわかる貴重な資料。のんびりしているようで、空襲があったりワニに人が食われたり、危険が背中合わせだったりする。水木さん御自身が戦地で片腕をなくす重傷を負いながら、全体として「ゆったり」した安心感のようなものを受けるのはやはり水木さんの性格・考え方によるのでしょう。救われます。 水木流紙芝居

たたかわないダイエット―わが娘はこうしてスリムになった! (講談社プラスアルファ文庫)

[ 文庫 ]
たたかわないダイエット―わが娘はこうしてスリムになった! (講談社プラスアルファ文庫)

・丸元 淑生
【講談社】
発売日: 2000-06
参考価格:
販売価格:
たたかわないダイエット―わが娘はこうしてスリムになった! (講談社プラスアルファ文庫)
丸元 淑生
カスタマー平均評価:  5
 わたしは減りすぎるのを44kg代におさえていく
というので、食べることは太る事ではないと
栄養科の先生に教わりながらもう今は自分で
これはなにカロリーとめやすもコントロールも
自分でつくようになりました。

 心臓の手術をしましたので食料は大切な課題でした。
最初は計算プリントをもらいましてそれをみながら
一日に食べたものをまずノートすることが大切です。
ダイエットもおなじです。この本は父親がプリント役
になっていますね。計算したキロカロリーはちゃんと
数字ででてきますから、安心してたべて無理がいけない
わけでして。ちゃんと食べられるそしてスリムに。
こんなよい本はありません、是非一読推薦します。

食欲と口寂しい、、、
 この本は丸元氏と、渡米後の食生活の変化で激太りしてしまった
自分の娘との会話形式で『いかに栄養価は低いくせにカロリーが
高いものを食べ続けてきたのか?』『食事を摂取しているのに
満たされていないのは何故か?』が分かりやすく解説してあり、
『何故小生がピザをあのバイクごと食べていたのか?』『何故
バファローの踊り食いをやめることが出来なかったのか?』(んっ!?)
が理解でき、その上で大きな負担を強いられる事も無く、早速
スーパーで大豆や三分づきの米を購入するなどしてこの本に書いて
ある事を実践する事が出来た。 食べ続けちゃった理由がここに…
実を言うとこの本に書かれている事は全部知ってる事ばかりでした。
しかし、知っててもやってなかった事ばかり。
物凄く反省しながら読みましたよ。

この本に書かれているのは、さあ!ダイエットするぞ!と言って
期間限定でがんばるダイエットではないのです。
毎日無理なく当たり前に何をどう食べるかが書かれています。
がんばって食べないで痩せたりする事がどれだけ逆効果だと言う事
が実に解り易く解説してある非常に良心的な本です。
お陰様でとりあえず3キロ落ちました。
食事関係のダイエット本の中ではやっぱりコレが一番すばらしいんじゃ
ないかと私は思っています。 食事はコレで痩せます
何度挫折したかわからないダイエット。

この本と出合ってやっと克服できました。

この本に書かれた通りの食生活をして20kg体重が減りました。

もう嬉しいを通り越して、著者の方にお礼が言いたいです。 感謝!感謝!
これはダイエット本ではなく、正しい食事の組み立てを続けていれば、痩せるという効果は後から当然的についてくるという至極当たり前なことが書いてあります。丸元方式をどうやって実践すれば良いのかがイメージでき、読者の生活と直接関わり得る内容になっています。 ダイエット本ではない

マンガ嫌韓流

[ ムック ]
マンガ嫌韓流

・山野 車輪
【晋遊舎】
発売日: 2005-07
参考価格:
販売価格:
マンガ嫌韓流
山野 車輪
カスタマー平均評価:  4.5
もっとかるく読めるものを期待して買ったのだけど、特定の思想を押し付けるための本だった。笑えなかった。 期待はずれでした。
第二次大戦を日本人として戦い、 
終結後にも、日本人として一緒に悲しんでいたかと思えば、 
突然「自分達は戦勝国だ」などと言い出して、 
日本人への悪事の限りを始めたとされる朝鮮人。 
いったい彼らはどのようなことをしたのですか? 

中国残留孤児が存在する一方で朝鮮残留孤児が存在しないのはなぜか 
          ↓ 
一部帰還者を除いて全員殺されたから。 
日本敗戦直後、その時朝鮮半島で何が起こったか
得体の知れないお隣の北と南の、常識では考えられない国。
また、日本に住み着いているくせに帰化も帰国もしない在日。
いい加減にしろと思っていたところに、こういうメディアで出たことは嬉しいことです。
現在の日本のガンとも言える、この問題についてよく取り上げてくれたと思います。 日本人はみんな読むべきですね
自己の歴史観の主張をするのは当然だとしても方法に難がある。本ではこの歴史観を堂々と主張すると相手は言葉を失うというように書かれている。しかしこの本が主張する歴史には反論も数多くある。にも関らずその部分には触れずさも議論で相手を封じ込めたような書き方をしているがそれは一方的だろう。自己の歴史観を述べるなら堂々とそれを述べればよいのであってそこに相手との議論を出して自己の主張があたかも相手を封じ込めたような書き方をしているのはおかしい。相手の主張に対しての反論を書くのはよいとしても相手が攻め手をなくしたような書き方はおかしい。現実の議論の場合、この本が相手を封じ込めたと主張していることについては全て反論もある。それを無視して一方的に相手を封じ込めたような書き方はおかしいだろう。 議論になっていない
韓国の反日的な動きに好感を持てない私は、これを読んですっきりしたような気分に
なりましたが、同時に、この本に反論する本も読んでみました。やはりこのような
過激な本には対立する本や関連する本を読んで、この本の内容を鵜呑みにすること
無く偏った思考に陥らないよう、視野を広く持つ必要があると感じました。

些細なことを、それが全てであるかのごとく表現したり、偏った見方で決めつけたり、
都合の悪いことは記載から外したりと、マスコミの情報操作と似たような事が、
マンガ1冊でもできると思います。これを読んでいたら、アメリカもこの手の手法で
原爆投下の正当性を訴えるマンガが書けそうな気がしました。

過去のできごとについて、公正な目で見れるのが一番いいですが、それが無理なら
一方的な見方ではなく多方面からの見方をして、お互いが理解しあうべきだと思い
ます。
視野を広く

パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義

[ 単行本 ]
パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義

・中島 岳志
【白水社】
発売日: 2007-07
参考価格:
販売価格:
パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義
中島 岳志
カスタマー平均評価:  4
パール氏は、1952年11月5日原爆慰霊碑の前で次のように述べ、大きく新聞報道されている。「アメリカは、ABCD包囲陣をつくり、日本を経済的に封鎖し、石油禁輸まで行って挑発した上、ハルノートを突きつけてきた。アメリカこそ開戦の責任者である」そして、原爆の犠牲者、出征して戦死した者に対する言葉を頼まれ、揮毫した詩には「抑圧されたアジア解放のためその厳粛なる誓いにいのち捧げた魂の上に幸あれ」とある。(広島市本照寺『大亜細亜悲願之碑』)右も左も、イデオロギーのために都合のいい部分だけ利用したらダメでしょう。 都合のいい言葉の引用だけでは
> 「日本が無罪」ということではない。

という一節があるが、近代法では、刑が確定しなければ「無罪」であり、
「無実」かどうかは、別の論点となる。

そもそも「推定無罪」の原則に則れば、有罪無罪を決定するのは
法の場であり、課された刑罰以上の追求をされる事は無い。
そもそも、法とは「正義と悪」を判定するものではない。

近代法には「デュープロセス(適正手続条項)」の原則がある。
原告側が完全な手続きを取らない限り、(極論すれば)
被告が無実でなくとも、無罪になる。

それが法の真理だが、著者(と、恐らく読者)を見る限り、
「法とは、お上が正しい結果を与えてくれる物」と
勘違いし、法的刑罰と道義的断罪を一緒くたにしているようだ。

これこそ、パール判事の守ろうとした「法の真理」を
真っ向から踏みにじっている事に気づいた方が良い。

そこから見れば、パール判事が「個々の道義的問題がある」と
主張されたのも、逆に「日本無罪論は懇意的な私情ではなく、
法の真理に従った結果」という証明に他ならない。
(日本無罪論ではなくA級戦犯無罪論にせよ、
 という著者の主張も、同様の理由で否定される。
 また、日本の政権担当者を「共同謀議者」として断罪した
 裁判が、国家断罪では無いという解釈は有り得ない。)

そもそも、法的な有罪無罪を越える「有罪」などが
あると思っているのだろうか?そうした感覚こそが野蛮だ。

パール判事の思想を知っているようなフリをして、
「日本軍の道義的問題を、(法的に)断罪する」という、
野蛮な復讐劇を行おうとしている人々は、
もう少し冷静に「本質」を見通す勉強を積まれた方が良い。

この程度の事は、著者が言う「保守論壇」でも常識だが、
著者は妄想の「右派論壇」を作り上げ、批判する独り舞台を
繰り広げていて、一見正当に見える知識人の行動としては、
芸になってない。

(著者の批判手法は、瑣末な「問題がある」物を見つけては、
「右派論壇が大東亜戦争肯定論に誘導した」事を
 エモーショナルに訴えるが、原典を見る限り、
 前後の文脈を著者が理解していないか、
 単なる事実誤認が多く、判事の意図を改竄するような
 悪意は感じ取れなかった。
 「改竄が多く、原典に当たる必要がある」のは、
 最初から判事の思想を「絶対平和主義」として絶対化し、
 そこにそぐわない物を否定して回る、著者の本の事である。)

ついでに言えば、ガンジー主義とは「軍事力闘争」が
不可能な環境で、武力に屈しないという「戦い」である。
果たして平和憲法と言っている人たちに、何人が
「非暴力・不服従」の覚悟を持ち、自分や家族が殺されても
無抵抗を守ろうという人がいるだろう?

彼らは、無抵抗なら相手が許してくれると、
間違った思い込みをしている。

なお「パール判事は平和憲法を支持した」というのも、
国会議事録からそう解釈できなくも無い部分があるが、
アメリカが与えた憲法を変えないこともまた、否定している。

http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=27399&SAVED_RID=1&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=1&DOC_ID=15910&DPAGE=1&DTOTAL=10&DPOS=10&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=27473

パール判事ならば、ガンジー主義で殺される事も厭わないのだろう。しかし、この本を喜んでいる人たちにそんな覚悟、あるんだろうか?

著者の、東京裁判の多数派のような「予断的立場」では、
パール判事を上から仰ぎ見る結果になるのも当然の事だ。

「編者」の主観的な補間が余計で、パール判事の言葉の
引用で持っているような部分がある。
「絶対平和主義」という、余り本編と関わらないタイトルも含め、
判事を知るには問題と不足のある本であろう。 著者のベクトルと法的知識に疑問
 パールは高邁な理念を持つ絶対平和主義者であった。
 ガンジーの非暴力・不服従の精神を、あまねく世界に広げるべく、
日本に対しても戦後の「再軍備」に強く反対し
「平和憲法」の真義を貫くよう強く訴えたのであった。

 どうして彼が「大東亜戦争肯定論者」などとされてしまったのか、
はてはて靖国神社に立派な顕彰碑までが建てられてしまったのか。
 本書によく出てくる「田中正明」氏をウィキペディアで
調べてみると、そこらの事情もかいま見えてくる。
 情報伝達と心理学的側面から考察するのも一興かも(大笑)。

 産経新聞社、小学館、靖国神社、小林よしのり氏、安倍晋三に
100冊ずつ送りつけてやりたい。 パール判事、ブラボー!
反知性主義的なチンピラ右翼にいいように使われ続けているパールの「面目」を一新する一冊。パールは遊就館にも鎮座ましますらしいが、今後、恣意的なためにする顕彰や「虎の威」を借りるイカサマは笑い者になるだけだろう。それをもゴリ押しするのが、現在の趨勢ではあろうが。
それにしても若い世代に知的な歴史家が現れたものだ。前作『中村屋のボーズ』も読み応えがあった。折しも、靖国神社参拝の季節。参拝するしないをころころと代えていく政治家らの「心の問題」や信念なるものがいかに手前勝手な、ご都合主義であることが露呈しているような気がするが、そんなものは些事中の些事。我々は、パールの真のリーガルマインドをジックリと学ぶべき時だ。
「武装によって平和を守る、というような虚言に迷うな」
パールはインド独立の理想に挺身した筋金入りの公共心と責任感をもった希有の人である。現在の日本の政治屋には金輪際見ることは出来まい。パールと我邦では、責任という言葉の意味が全く違ってしまっているのである。 手前勝手な利用を禁ず
田中正明氏の作(小学館文庫)から随分経ちました。
最近NHKのテレビ番組にもなりました。
東京裁判にらカルカッタ大学副学長 ダビノートパール氏を指名したのはネルー首相でした。カルカッタにおける BC級戦犯裁判では法廷に立った証人が次々に日本兵被告の無罪を言い立てたため検察担当の英国人は困ったそうです。
自衛の為の戦争は合法で、反対意見を持つフランス、オランダ、インドの判事を除外し7カ国の代表だけで起草されたそうです。
判事団のなかで唯一の国際法学者だったパール氏は全員無罪を主張し、膨大な資料を提出したのですが、オーストラリア人のウエッブ裁判長は却下しました。
パール判決書では、東京裁判は裁判でなく儀式化された復讐であると言い切っています。
マッカーサー元帥も誤りと認め、日本が参戦したのは安全保障の必要に迫られての事と証言しています。
パール判事は1952年に、広島での講演において欧米こそが憎むべき亜細亜侵略の張本人であり、日本の子弟が間違った罪悪感を背負い卑屈、頽廃に流されてゆくのを見過ごせない と述べています。
インドはサンフランシスコ講和条約もボイコットしています。
このような国があったことを我々は歴史で習っていません。 インドが少し好きになりました

腐女子彼女。パート2

[ 単行本(ソフトカバー) ]
腐女子彼女。パート2

・ぺんたぶ
【エンターブレイン】
発売日: 2007-08-01
参考価格:
販売価格:
腐女子彼女。パート2
ぺんたぶ
カスタマー平均評価:  3
正直なところ前作よりも少しパワーダウンしているような気もします。

前作ではY子さんの腐女子の部分やドSぶりがクローズアップされてて、そこ
にほんの少し、ホンの少しだけ可愛さがあったので面白かったのかな。

今回は可愛さやノロケの部分が結構多くなってきているところに多少の飽きが
来たのかも。

でも、漫才のような二人のやりとりは面白いし、アメリカの両親に会いに行っ
たときのことはめっちゃ面白かったです。

両親はこの本を読んだのかがとても気になります(笑) パワーダウン
私は腐女子ではないけれど、オタクではあります。
そんな一歩引いた状態の人間が読むと面白いと思います。
年代的には20代後半?30代の人だとネタが分かるのではないでしょうか。
何より、Y子さんがどう見ても可愛い。お姉さんぶっているのに、たまに見せる可愛らしさがいい。
で、彼女の影を踏まないように一歩後ろに歩いているぺんたぶ君の凹む姿や振り回される描写が面白い。
さらりと読めるので、電車の中で軽く流して読むのに丁度いいです。
不覚にも車内で噴出してしまったりもしますが。
こんな笑えるノロケ話もたまにはいいです。 さらりと読めて笑えるオタク話
やはりY子さんは可愛いです。
この2人のやりとりがおもしろいですね^^

まあ人それぞれ受け取り方はありますが、
この本はノロケもひとつの見所ではないでしょうか。 Y子さん
僕の彼女は腐女子です。

はい、だからどうした?ってなもんです。

他の方も1で書かれてるように、同じ腐女子の立場から見れば、
物珍しくも何ともない。
単なるノロケ話である。
ヲタクとか腐女子とかに縁のない人は、珍しさが手伝って、何とか
読めるかもしれないが、ちょっと知ってる人なら「だからどうした…」
とうんざりするでしょう。

よくある「ダーリンは○○○」とかの二番煎じ三番煎じと
言ったところでしょうか。

しかし、これをエンターブレインで出版していたのに、泣けた…_| ̄|○
そこまで堕ちたか…エンターブレイン…(涙)

それと、カットイラストがものすごくヘタなのも何とかしてほしい。
まあ、同人屋(腐女子)の本だから、ド素人が描いてたとしても、
納得はいくが…。はっきり言って見苦しいの一言に尽きるので。 読んでて思うことは一つ「だから?」

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

[ 単行本 ]
酔いがさめたら、うちに帰ろう。

・鴨志田 穣
【スターツ出版】
発売日: 2006-11
参考価格:
販売価格:
酔いがさめたら、うちに帰ろう。
鴨志田 穣
カスタマー平均評価:  4.5
カモちゃん。あなたが亡くなったときの世間の衝撃というものをもしあなたが目にしていたら。きっとケッとツバを吐き捨てて「世の中もっと大事なニュースがあんだろがあ!」と激怒したでしょうね。

でも、カモちゃん。

癌、と告知された。そして元妻に同居を申し出た。

・・・こんな恐ろしいことをどうしてこんな水のような筆致でかくことができるのでしょう。

アルコール中毒の治療のためついに入院した先は、カモちゃんがもっともおそれ、苦手とし、それゆえに自らつっこんでいってしまう「世間」を濃縮したような人間関係がうずまいていました。笑いをまぶしてサラサラと書いているけれど、カモちゃんの苦しみ、悲しみ、痛みは、ちっとも書こうとしていない。

じゃあ、カモちゃんの、購いようのない痛みは、どうしたら癒されたんだろう?

今、きっとご家族の皆さん、関係諸氏が考えているであろうことを自分も考えています。

カモちゃんはずるい。好きになるだけならせておいて、さっさと逝ってしまった。たくさんのファンや、元妻、かわいいこども、友達、やりかけの仕事を残して。

カモちゃん。ファンにできることはあなたの本を買い、書評を書き、そして、早すぎる死を悼んで泣くことと、自分は中毒しないぞ。何からも自由でいるぞ、と、決意だけでもすることだ、そう考えています。 中毒とは戦えない、ことはない・・・と思いたい
漫画家・西原理恵子の元夫であり、イラクで急死したジャーナリスト・橋田信介の弟子である、戦場カメラマン・鴨志田穣のアル中闘病日記。 
(ちなみに鴨志田穣と西原理恵子を引き合わせたのは、テレビでお馴染み、コラムニストの勝谷誠彦である) 
 
この人は本当に出逢いに恵まれている。いつどこで死んでもおかしくない人生を歩んでいるのに、毎日酒を飲み続け、色々な人に迷惑をかけた。心配をかけた。だけど、それでもどうにかなってきた。誰にも真似できない人生である。傍目から見て、それは幸せだと思う。 
 
SMAPは、こういう人のために「オンリーワン」という言葉を捧ぐべきじゃないだろうか。 
 
今年3月、鴨志田穣は腎臓癌のため死去。 まだ42歳の若さだった。 幸せもの
涙もなく、笑いもなく、淡々とあっという間に読み終えてしまった。
著者が、いろいろな事を乗り越え、自分の中で淘汰されたものを冷静に書いているためなのか。
最後の(元)妻の描写に、感謝の気持ちが表われているのが、唯一印象に残った。 淡々と。
鴨志田穣という男のアルコール依存症から立ち直るために七転八倒するお話。私は、元妻の西原理恵子のファンだった事から鴨ちゃんを知りました。この作品にも随所に登場します。ラストは死期の近づいた鴨ちゃんからの叫びに似た独白と、元妻へのラブレターになっています。涙ナシではページがめくれません。 残念
2007年3月20日,鴨志田さんは永眠されました。
西原さんの漫画で,吐血や入院のことが報告されていたため,長くはないと私も覚悟していました。
離婚して,せっかく断酒を決意してこの本を出版した矢先のことで,さぞ無念だったろうと思います。
もっと早く断酒していれば,こんな事にはならなかっただろうと悔やまれます。
「次酒を飲むときは娘の結婚式だ」と言った鴨志田さんの夢は,遂に叶いませんでした。胸が痛みます。
せめて,西原一家をあの世から見守ってやって下さい。
遺作となってしまったこの本を,鴨志田さん最大の決意本として,ずっと残しておきましょう。
皆さんもこの本を読む度に,鴨志田さんのことを思い出してやって下さい。
ご冥福をお祈りします。 遅かった・・・

14歳からの哲学―考えるための教科書

[ 単行本 ]
14歳からの哲学―考えるための教科書

・池田 晶子
【トランスビュー】
発売日: 2003-03-20
参考価格:
販売価格:
14歳からの哲学―考えるための教科書
池田 晶子
カスタマー平均評価:  3.5
タイトル通り、今の人向けの哲学入門書には良いと思います。この人の他著も見ると、ギリシャ哲学を基に思考を進めています。「哲学の正統」です。そういう意味では、この本を読まれた方は、次に、日本でのギリシャ哲学の泰斗、田中美知太郎さんの、「哲学初歩」岩波現代文庫 に進まれると良いと思います。 今の人の哲学入門書としては良いと思います
( =ω=.)<かがみは哲学者で、誰が一番好き?

(;//Д//)<カント

( =ω=.)<カントが哲学者で一番、頭いいの?

(;//Д//)<一番、頭いいのは ホワイトヘッドかラッセルあたりじゃない。
でも頭の良し悪しと・・・好き嫌いはやっぱり別でしょ。

( =ω=.)<なるほど・・

(;//Д//)<やっぱり、カントは崇高な精神を持っているからね。

( =ω=.)<かがみは・・つい・・お菓子とかに手が伸びちゃうから見習いたいもんだね

(;//Д//)<・・・私の事はどうでもいいじゃない・・。まあ、真面目なカントが ダメ人間のルソーに惹かれちゃったのが不思議だわ・・・

( =ω=.)<まあ、真面目でストイックな人間ほど、ダメ人間に惹かれるもんなんだよ。

(;//Д//)<・・・・ほんと 不思議だわ・・ 好きな哲学者・・・・(;'Д`)ハアハア
全般的に見ると、考えるということの姿勢を学ぶにはいい本だと思う。
ただところどころ作者の個性や世界観がちらほら見え隠れしているように思え、無意識的であるにせよ、やや話が誘導的であると思うことがあった。すでにある程度自分で考えることを知っており自分の目を持っている人になら薦められるが、それがまだできない14歳の人に、この本を単独で入門書として薦めるのはどうかと思った。 いささか誘導的
この本は中高生向けに書かれてはいるけれど、基本的にどの年代の人間の「読み」も許容しうる懐の深い書となっている。一言で言えば、面白い、本である。但し、その面白さは私以外の多くの評者が↓で書かれているので、そちらに譲る。

私が思うのは、この書の語り方が、今にして思えば余命のない自分を認めた上で、己が語らねばならぬことを、強いて書き綴ったもののようだということだ。50歳に届かぬまま逝去された彼女だが、すでに「知天命」であったと思われてしまうのだ。
良書をありがとう。そして、黙祷。 黙祷
哲学なんてひま人の遊びに過ぎないと思っていました。 ところがとんでもない、言葉とは、自分とは何か、存在の謎、考えること。 生きることの意味を根源から問い直すこと。 この本を読んでそれらがよくわかりました。 14歳の中学生だけでなく、むしろ大人にこそ、この本を薦めたくなります。 毎年毎年読み返し、自分の成長を確かめることが出来るような深い内容です。 また、宗教に関する記述などは著者の並々ならぬ勇気と気迫を感じます。  生きることの意味

名画の言い分―数百年の時を超えて、今、解き明かされる「秘められたメッセージ」

[ 単行本 ]
名画の言い分―数百年の時を超えて、今、解き明かされる「秘められたメッセージ」

・木村 泰司
【集英社】
発売日: 2007-07
参考価格:
販売価格:
名画の言い分―数百年の時を超えて、今、解き明かされる「秘められたメッセージ」
木村 泰司
カスタマー平均評価:  5
時々代々の叡知を結集し理想の美を追い求めた画家たちと、祈り・願い、そして富と権力の象徴としての作品を画家に求めたその時々代々の人々。その双方が同時に存在しなければ、これら名画は生まれなかった。そんな真実に気付かされます。衝動買いした一冊ですが、一気に読破してしまいました。最近になって様々な国際的ニュースを見聞きするうち、世界史をちゃんと知りたいと思い立ち、そこから宗教・ヨーロッパの歴史・そして絵画へと心惹かれるままにたどり着いたのが本書です。予想以上に盛りだくさんな内容でした。名画を通して世界の大きな流れを知ることが出来ます。個人的には、「天使とキューピッドの違い」「天使のランク分け」など、日本人的視点からの解説が必要な事柄にも興味を持ちました。もっと深い知識を得るにはやはり専門書に頼るしかなさそうですが、この手の本(西洋になじみの薄い日本人の視点から見た解説本)がもっと充実してくれれば、と思います。読んで損なし!の一冊です。 絵画の「必然性」に触れる一冊
著者は日本人?と思うくらい、西洋の美の系譜を芯から、大河の流れのごとく知っていて、西洋の美を体現するかのように語っていることにまず驚きました。今まで私の中で漠然としていた西洋の美術が、その歴史の流れの中で、本来の価値と偉大さをもって燦然と輝きだした気分です。著者は、アメリカの大学で美術史を、ロンドンのサザビ?ズで美術教養を学んだそうですが、それらの教育を通して培われた正統な西洋の美の価値や役割を、わかりやすく指し示してくれたのでしょう。欧米の真の姿をよりよく知る意味でも、これからの日本人が読まなければならない良書だと思います。 目からウロコの西洋美術史
すごく面白かったです。この本に書かれているような内容を、大学の一般教養課程(美術史)で学んでいたら、これまでに経験した海外の美術館めぐりが、ず?っと奥深いものになっていただろうと思います。海外旅行大好きな若い世代にも、家で世界史の本や世界地図を広げながらじっくり読む派にも、おすすめ。美術に詳しくなくても、読み物として面白いです。 もっと早くに出会いたかった
美術書の集英社が久々に出版した、本格的美術読み物。インパクトある装丁と「エンターテーメントとしての西洋美術史」という紹介に惹かれた。けっこう厚い本なのに、途中でやめる事が出来ず、一気に読まされてしまった。まず、プロローグの「みなさま、こんにちは。」で始まる語り口調が、表紙(!)の著者近影と妙にリンクして不思議で新鮮。

イエス・キリストはユダヤ教徒だった、天使はキューピッドではない等、興味深い事この上なし。「2400年の美術史を一冊に網羅した図々しい企画だ」と、著者本人が宣言しているが、内容が大河のごとく有機的に繋がっており無理がない。我々日本人は、美術品は、自分の感性で好きなように鑑賞すればいいと思っている傾向がある。しかし、著者は断言する。「そういう開き直りは、歴史や文化に対する冒涜です」と。

この本を手にした人は、本文を読む前に、口絵に掲載された106点の芸術作品を一通り眺めてほしい。読後に再び口絵写真に戻ると、それらの作品がまったく違って見える事に驚く。私はこの本によって、初めて世界史にも開眼したかもしれない。
美術は見るものじゃない!?

宿澤広朗 運を支配した男

[ 単行本 ]
宿澤広朗 運を支配した男

・加藤 仁
【講談社】
発売日: 2007-06-02
参考価格:
販売価格:
宿澤広朗 運を支配した男
加藤 仁
カスタマー平均評価:  4.5
学生時代の理想の男はスポーツと勉強ができるヤツ。社会人になって理想の男は仕事ができて人望が厚いヤツ。
但し、なかなか理想どうりにいかないのが現実。
スポーツだけだったり勉強だけだったり、仕事はできても性格がねえ。。。といったところではないだろうか。
普通はそこがまあ安心できるところで、どうせあいつは勉強だけだからと言って自分を納得させてしまいがちです。
しかし宿澤広朗さんは勉強、スポーツ、仕事、人望とどれをとっても文句なし。
それも持って生まれた才能ではなく、地道な努力を積み重ねることの結果で。
簡単に低いところで自分を納得させてしまうのはとても残念なことだと思いました。
たゆまぬ努力を積み重ねることで運をも支配できる気分になりました。
ラグビーのことを全く知らなくとも十分刺激を受けることができます。
スポーツや仕事をがんばりたい人に一読をおすすめ。 理想の男
個人的には宿澤氏を知らなかった。が、読んでいくうちに彼の努力、ラガーとしての
才能、銀行員としての苦労、社会人としての運。それらに、グイグイと引き込まれて
一気に読み切った。

彼には、とても強い運が付いていた。それに付いてゆく努力も出来た。それらが
相乗効果をあげ、彼の人生があったのだろう。 運の良さと努力
宿澤さんは早く逝きすぎました。
本書を読んで、あらためてそう感じました。

本作は丁寧に多くの人にインタビューを重ねて、
宿澤広朗という傑出したリーダーを描いたドキュメンタリーです。

銀行での宿澤さんとラグビーでの宿澤さんで共通する資質というか、
本書で明らかにされる個性は、
「意思の強さ」なのかあと思いました。

本書の読みどころは、
その宿澤さんの意志の強さを傍証する証言の数々です。

宿澤さんは、
日本ラグビーに魂を込めて、頂点への筋道を描くことのできた、
希少にして、とことん尊敬に値する人物です。 意志の強さ
宿沢さんはラグビーをやっている人間にとっては、その理論的なラグビー解説で馴染み深く、なによりIBリーグ加盟国(スコットランド)から唯一勝利した日本代表監督であることが印象深い方でした。

筆者はご家族の方をはじめ、早稲田大学ラグビー部関係者、三井住友銀行関係者、仕事取引先の方々と幅広いインタビューを行い人間「宿沢広朗」の生涯を明らかにしようとしています。そのため、私が知らなかった優秀な銀行員であったこと、社会人としてリーダーシップに優れていたことなどラグビー以外の側面が理解できました。

ただ、筆者の推測・推論で物事の因果関係(らしい)ことが語られることが多いのは個人的に気になりました。関係者のインタビューで構成しているので仕方ないことかもしれませんが。まぁ、そうであっても、宿沢さんの一生と人柄が伝わる本であるのは間違いありません。

この本は、特にラグビー関係者の方に読んで欲しいと思います。
日本ラグビーを改革すべくラグビー協会内で宿沢さんが成したこと、成しえなかったことに対して、どのように自分たちが行動するのか?是非考えてもらえたらと思います。 人間「宿沢広朗」
宿澤という名前はラグビーを見るに当たって良く出てくる名前で知ってはいたが実際どういう人か何も知らなかった。銀行に勤めているということを聞いても、ラグビーの名声で銀行の広告塔として偉くなっているのだろうぐらいの認識であった。

この本を読んで認識が一変した。

肉体的にも恵まれている訳ではない。スクラムハーフであっても160cmそこそこでは小さいと言わざるを得ない。それが進学校からスポーツ推薦ではなく学力で早稲田に入学、レギュラーとなり全日本代表となる。銀行入行に際してそのときの名声は当然あったのだろうが、入行後の仕事ぶりはその名声だけでは到底できない同氏の頭の切れが伺える。
人は優れたリーダーを欲するものである。宿澤は正にそのようなリーダーだったのだろうと素直に感じた。確かに我々が日本代表になったり、会社で日に10億ドルは動かせないかも知れないが何か親近感が沸く感じがし、同氏のリーダーシップを少しでも自分が行えればと思う本である。
確かに早すぎる夭折である。
努力は運を支配する


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 更新日 2007年9月1日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク